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2025年1月23日
LINE勤怠管理でDX化 – システム会社が社内で行うDX|オートプロジェクトのシステム開発・構築事例

株式会社オートプロジェクトでは、システム会社として自社内のDXについても取り組みを行っています。

弊社は従業員数11名(2025年1月現在)の小規模な会社です。このような小さな会社でも行えるDXの実例として、参考になれば幸いです。

  1. LINE勤怠管理を導入するまでの経緯・背景
  2. なぜLINE勤怠管理を開発したのか
  3. LINE勤怠管理のメリット
  4. 集計方法
  5. 操作方法
  6. 現場の声
  7. 確認は必要
  8. まとめ

【1】LINE勤怠管理を導入するまでの経緯・背景

弊社では、過去に一般的なタイムカード・打刻機を使い勤怠管理を行っていました。基本的に問題なく運用していましたが、「増え続ける紙のタイムカードを保存しなければならない」「タイムカードの購入が常に必要」「タイムカード打刻機の設置に場所をとる」などの細かい不満がありました。

また、リモートワークの従業員が11名中5名おり、彼らはタイムカードを使うことができないため、Googleスプレッドシート(ブラウザ上でExcelと同じような機能を使うことができる、Googleが無料提供しているサービス)で勤怠登録を行っていました。このように、二つの方法で管理するという複雑な状況が発生してしまったため、出社とリモート従業員の勤怠管理を統一する必要がありました。

【2】なぜLINE勤怠管理を自社開発したのか

勤怠管理を統一するにあたり、選択肢としては「自社で開発する」「既製品を調査し利用する」の2つがあります。勤怠管理のスマホアプリはいくつかありますが、弊社としては必要最低限の機能で良いため既製品を利用するほどでもなく、また、それに対してサービス料金を払うほどでもないと考えていました。

そこで内製することにしたのですが、内製する場合「ブラウザで行えるようにする」「既存アプリを利用する」「アプリを開発する」などの方法があります。これらの中から、従業員が使い慣れており簡単に操作できるものとした場合、LINEを利用するのがもっとも良いと考え、LINEによる勤怠管理を開発しました。

【3】LINE勤怠管理のメリット

LINE勤怠管理の最大のメリットは、簡単に操作できることです。タップすれば出勤、退勤が完了。操作に迷うことなく利用できます。

また、独自のスマートフォンアプリを使うと、従業員は別途アプリをインストールする必要があり、人によってはそれを嫌がることも考えられます。しかし、LINEアプリは全員のスマホにインストールされているので、別の専用アプリなどをインストールすることなく利用できます。

このLINE勤怠管理は、集計も即時で行えます。給与の支払いは一般的に20日締め25日払いが多いと思いますが、弊社も同様の締め・支払いであり、計算は即時で行えます。

さらに、有休残数の確認もボタンのタップで行うことができます。弊社は有休取得率100%の会社であるため、すべての従業員が有休残数を簡単に確認できるようにすることも重要です。これもLINE勤怠管理で実現しています。

【4】集計方法

LINE勤怠管理のメリットで「集計が行える」としましたが、LINE単独では集計できません。弊社では集計にGoogleスプレッドシートを利用しました。

LINEで出退勤を行うと、Googleスプレッドシートに転記されるようになっています。この転記により、Googleスプレッドシート上で集計が行えます。GoogleスプレッドシートとLINEを連携させる仕組みは自社で開発しました。また、Googleスプレッドシートに転記することで、出退勤の確認も行えるようになっています。

【5】操作方法

実際に、どのように操作するのかを説明します。

まず、オートプロジェクトの出退勤管理アカウントを表示。ページ下にはこのようにボタンが並んでいます。

出退勤や休憩の打刻

  • 有休取得
  • 出勤
  • リモート出勤
  • 休憩開始
  • 休憩終了
  • 退勤

ボタンの配置は、使用頻度の高いものを右下側から配置しています。有休取得の頻度はもっとも少ないので左上です。出勤時は「出勤」、もしくは「リモート出勤」ボタンをタップするだけで完了です。

なお、「出勤」と「リモート出勤」に分けている理由は、交通費を計算するためです。リモートワークの従業員でも通常出勤することがあり、その場合は交通費が支給されるため、この計算のためにボタンを分けています。

退勤、休憩時も同様に、該当のボタンをタップすれば打刻が完了です。有休残数を確認したい時は、「有休残数」という文字を入力します。本来はボタンが良いのですが、LINEの仕様上6個までしかボタンが登録できないため、文字入力の方法を取っています。

有休残数の確認

【6】現場の声

実際の利用者の声を紹介します。

利用者

  • LINEは普段、使い慣れているのでありがたい
  • 打刻漏れしてしまった時も、ルールに基づいてLINE上で訂正を行うだけなのでストレスがない
  • 有休残数をいつでも確認できるので分かりやすい

勤怠管理者

  • 打刻ミスの修正なども含め、集計や対応が楽になった
  • 最低限の確認作業は必要だが、Googleスプレッドシートを見るだけなので特に問題はない
  • イレギュラーな場合は色付けがされているため、エラーに気づきやすくなっている

【7】確認は必要

勤怠管理者が「最低限の確認作業は必要」と言っているように、完全に自動化はしていません。どうしてもイレギュラーな問題が発生する可能性はあり、そこまでの開発工数をかける必要性を感じなかったためです。イレギュラーなミスなどについては勤怠管理者が対応するようにしていますが、費やしている時間は月に1時間程度ですので、本来の仕事への影響もわずかです。

【8】まとめ

小さな会社でも使えるDXとして、株式会社オートプロジェクトが内製した「LINE勤怠管理」を紹介いたしました。

一般的な小規模な会社で自社開発は難しいと思いますが、弊社にご相談いただければ、必要最低限のシステムからコストを抑えて開発ができます。また、大企業でも部門ごとのDXも可能かと思います。それぞれ規模に応じたDXをご提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
 

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株式会社オートプロジェクトでは、中小企業向けのシステム・アプリケーション開発 / 外注サービスを提供しております。

貴社のニーズに応じた柔軟なサポートを行いますので、ぜひお気軽にご相談ください。

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