煩雑になりがちな、予約商品処理をスマート化したEC改善事例|オートプロジェクトのシステム開発・構築事例
A社のECサイトでは、通常商品と予約商品の2種類を取り扱っています。しかし、両者を同時に購入した場合に課題が生じていました。
たとえば、購入日が7月10日で予約商品の発売日が8月1日の場合、通常商品は7月10日に発送され、予約商品は発売日の8月1日に出荷される形になります。発送が2回に分かれることで、送料も2回分かかってしまう仕組みです。
また、注文が1件であるにもかかわらず複数回の発送処理や決済処理が必要となり、運用負荷が高まるという課題がありました。
A社としては、これらの負担を軽減するために、通常商品と予約商品が同時購入された場合は、予約商品の発売日以降にまとめて発送できるようにしたいというニーズがありました。
オートプロジェクトが行った対応
ページ表示の改善
まず、商品ページの表示内容から改善を行いました。
商品ページ生成システムに予約商品を管理できる仕組みを追加し、該当商品には専用の説明文を表示できるよう設定しています。
これにより、予約商品のページでは「予約商品と通常商品を同時に購入された場合は、予約商品の発売日に合わせて発送する」という案内文を表示し、購入前にユーザーへ明確に伝えられるようにしました。
さらに、通常商品の「カートに追加する」ボタンとは区別し、予約商品には「予約注文する」ボタンが表示されるように変更しました。これにより、ユーザーは現在見ている商品が予約商品であることを直感的に理解できます。
注文処理の最適化
次に、注文処理フローに関する改善として、カートシステムであるWooCommerceに「予約商品」という専用の注文ステイタスを追加しました。
予約商品は、発送まで決済を保留する必要がありますが、既存の「未発送」ステイタスに予約商品が混ざってしまうと、通常の注文との区別が難しくなり、運用の混乱につながります。
そのため、予約商品専用のステイタスを新たに作成し、予約商品の注文が自動的にこのステイタスへ分類されるようにしました。
この変更により、運用担当者は予約商品だけを効率的に管理できるようになり、出荷管理や決済管理の負荷が大幅に軽減されました。
的確な要件理解と技術知識が生んだ最適な仕組み
今回の改善がスムーズに実現できた背景には、当社がWooCommerceの拡張性を深く理解していたことがあります。
WooCommerceは注文ステイタスを追加できる柔軟な構造があり、その特性を活かすことで、A社の運用に最適な「予約商品」ステイタスを提案し、機能として実装することができました。
導入効果
当社のシステム理解と運用視点を踏まえた提案により、A社は予約商品を含む複雑な注文管理をわかりやすく整理し、ユーザーにも運用者にも使いやすい仕組みを構築できました。
株式会社オートプロジェクトでは、スタッフが直接お伺いし、PC・ソフトのトラブル解決や、クラウド導入の設定支援などを行います。現場で一緒に確認できる、安心の「訪問サポート」をぜひご利用ください。
