Shopifyを活用したECサイトにおける配送指定とメールマガジン機能のカスタマイズ|オートプロジェクトのシステム開発・構築事例
開発前の状況
A社では、自社Webサイト内でECサイトを運営しており、Shopifyをプラットフォームとして利用しています。また、複数のメールマガジンを定期的に配信していました。
しかし、Shopifyの標準機能では配送日時指定の選択機能が用意されておらず、業務運用上の課題が顕在化していました。
抱えていた課題
Shopifyには、配送日時を指定する機能が標準では搭載されていません。外部アプリを利用することで機能の追加は可能ですが、A社では以下のような独自の運用条件があるため、一般的なアプリでは対応が困難でした。
- 土日祝日および会社規定の休業日は発送業務を行わない
- 休業日の発送を要する受取日は、選択肢から除外する必要がある
- 「●時までは当日出荷、それ以降は翌日出荷」といった注文時刻による出荷条件も考慮する必要がある
また、Shopifyにはメールマガジンの購読機能はありますが、1種類しか対応していないため、複数のメールマガジンを配信しているA社の運用には適していませんでした。
顧客からの要望
A社からは、以下のような具体的な要望がありました。
- 土日祝日や会社の休業日を除外したうえで、配送日時指定機能を追加したい
- 時間帯による出荷条件を考慮し、指定可能な配送日を自動計算したい
- 複数のメールマガジンに対応した購読希望の選択機能を追加したい
オートプロジェクトの開発内容
- こうした要望に対し、オートプロジェクトではアプリの追加で導入するのではなく、Shopifyのテーマカスタマイズのみで機能を実装しました。
- まず、曜日ごとの計算に基づいて最短の出荷日を自動設定できるようにしました。さらに、A社が定める休業日カレンダーをシステムに組み込み、該当する日は発送日から除外されるように設定しました。
- また、「●時以降は翌日出荷」という条件にも対応し、該当する時刻を過ぎた場合は+1日を加味して出荷日が自動調整されるようにしました。
- iPhoneのSafariでは、カレンダー上で「選べない日」をグレーアウトする表示ができないという制約がありました。そのため、ユーザーが誤って不可能な日を選んでしまわないよう、別の方法で選択を制限できるよう工夫を行いました。
- さらに、複数のメールマガジンに対応するため、ユーザーが希望するメールマガジンを選択できるボタンも新たに追加しました。
導入によるメリット
これまでA社では、顧客が指定した受取日が休業日のために間に合わない場合、担当者が個別に連絡を取り対応する必要がありました。
しかし、今回のシステム導入により、あらかじめ休業日を考慮した受取日のみが選択できるようになったことで、こうした確認や連絡の手間が不要になり、業務負担が大幅に軽減されました。
顧客にとっても、受取日はカレンダー形式で表示され、選択肢の中から簡単に希望日を選ぶことができるようになりました。さらに、最短での受け取り可能日もひと目で確認できるため、ストレスのないスムーズな購入体験を実現しました。
また、すべての機能を独自開発で対応したため、外部アプリの契約が不要となり、ランニングコストの削減にもつながりました。
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