入力ミスによる発送トラブルを事前に防止 – Shopifyの住所入力仕様に対応した確認システムの構築事例|オートプロジェクトのシステム開発・構築事例
開発前の課題:住所入力ミスによる発送トラブル
A社では、ShopifyでECサイトを運営されていました。このECサイトでは、購入者が入力した発送情報をもとに、外部の倉庫会社が在庫管理と発送業務を行っています。
購入時、ユーザーは郵便番号を入力し、その後表示される住所候補の中から正しいものを選択する必要があります。しかし、実際の運用では以下の問題が頻発していました。
- 「郵便番号を入力すれば市区町村まで自動で入力される」と誤解し、候補リストから住所を選択しないまま注文を完了してしまう。
- 郵便番号入力後に、誤ったフィールドへ手動入力を行ってしまう(例:市区町村欄に都道府県名を入力するなど)。
このような誤入力が原因で、倉庫会社による発送伝票の作成時に宛先情報が不完全となり、発送業務に支障が出ていました。
なお、Shopifyの仕様上、郵便番号からの住所自動入力はできず、候補からの選択形式のみ対応となっており、これは上位プランであるShopify Plusでも変更できない仕様です。また、セキュリティの観点から、この部分のカスタム対応もできない構造となっています。
オートプロジェクトの対応:入力ミスの自動検出と通知機能を実装
この課題に対し、当社では以下のような対応を行いました。
- Shopify上の注文情報を倉庫会社指定のCSV形式で記録できるようにする
- このCSV内のデータを元に、郵便番号と住所情報の整合性をチェックする仕組みを構築
※「1」の詳細については、以下の記事をご覧ください。
具体的には、以下のようなフローです。
- 送信データの中から、郵便番号と住所の一致を検証
- 不一致がある場合には、該当データの注文情報とあわせて、修正を促すメール通知を自動送信
これにより、発送伝票が作成される前に住所ミスを検知・修正することが可能となり、従来発生していた「発送直前での手作業による訂正」や「配送トラブルの対応」といった業務が大幅に軽減されました。
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