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React × UIコンポーネントライブラリで DX入門

React × UIコンポーネントライブラリで DX入門

システムを “作る” から “育てる” へ

システムは “作るもの” と思っていませんか?

決して間違った認識ではありません。しかし、実際にはシステムは “育てるもの” と捉えた方が現実に即しているのではないかと思います。

元来、英語で「開発」を意味する「Development」は「発展させる」「成長させる」というニュアンスを持ちます。つまりシステム開発とは、完成品を納品して終わりではなく、業務や組織の変化に合わせて進化させ続けることなのです。

放置されたシステムがどうなるかは、想像に難くないでしょう。

  • 法改正や外部サービスの更新に追従できない
  • 古い技術を扱える人がいなくなる
  • 小さな改修が先送りされ、最後は大規模改修しか選べなくなる

「古くなる」こと自体は自然現象です。本当に問題なのは、育てる前提がなく“放置される文化”なのです。

よくある骨董品と化したシステム。いつ動かなくなるか誰にも分からない……


小さく始めるならUIから

では、どうすれば「育てるシステム」を実現できるのか。

答えのひとつは、UIから小さく始めることです。

UI改善。それは業務フローを見える化し、現場が動きやすくなるよう再設計することです。

例えば、

  • 一覧画面の検索やフィルタをリアルタイムに反映することで情報へのアクセス効率を高める
  • ダッシュボードでグラフィカルな形で統計情報を見える化することで業務上のボトルネックを見つけられるようになる
  • PCでもモバイルでも直感的に操作できるようにすることで、作業者に負担をかけずに、データが溜まる仕組みをつくれる

こうした変化は、バックエンドを全面改修しなくても実現できる場合がほとんどです。UIが変わると業務改善が回り始める。これが「育てるシステム」の最初のステップです。

軽快な操作性とデータの活用性

モバイル対応はもはや当たり前


なぜReact なのか

先の例はReactとMUIというUIコンポーネントを利用して実装しました。

この記事のデモ用にUIコンポーネントを適当に配置しただけで、デザインは特に行いませんでした。それでも最低限使えるUIに見えませんか?

もちろん、実際の開発時には、このような煩雑なUIのまま出荷できないので、レイアウト設計・デザインを事前にきちんと行うことになります。

しかし、UIコンポーネントライブラリを使用することで、デザインや実装の工数を大幅に削減できるのは事実でしょう。

UIを「育てる」ためには、部品を組み替えやすい土台が必要です。Reactはその点でとても相性のいいフレームワークです。

  • コンポーネント指向で、差し替えや追加が容易
  • MUIなどのUIコンポーネントライブラリが豊富で、短期間で実務的なUIを構築できる
  • GraphQLやWebSocketと組み合わせれば、データの更新に即座に追随できる

つまりReactは、「発展させていく」という「Development」の本来の意味を体現しやすいフレームワークのひとつでしょう。


DXをはじめる

ここまで見てきた「システムを育てる」という考え方。実はこれを実践することは、DXの一歩を踏み出していることと同義です。

DXとは何でしょうか。「単に業務をデジタル化すること」ではありません。データとデジタル技術を活用することで外的変化に対応し、業務フローそのものをアップデートしていくことです。

システムと業務は切り離せない関係にあります。

  • システムが育てば、業務のやり方も自然に変わる
  • 業務が進化すれば、そのフィードバックがシステムをさらに成長させる

この相互のサイクルが回り始めたとき、単なる改修はDXへと変わります。

「育てるシステム」とはDXの入口です。UIから始める小さな一歩が、組織全体を前に進める大きな動力になるかもしれません。

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