この「今あるWebサイトを改善する」シリーズでは、HTMLとCSSを使ってこれまでのWebサイトからデザインを変更する方法と、その重要性について解説しています。
今回は、PC向けデザインのWebサイトをCSSのメディアクエリ(@media)を使ってスマホ対応にする方法を紹介します。
PC向けのWebサイトをスマホで見ると、レイアウトがそのまま縮小されてスマートフォンに表示されます。そうなると、以下の問題点が出てきます。
PC向けサイトがスマートフォンで表示されると、フォントサイズが小さくなり、文字が読みにくくなる場合があります。
PCレイアウトは横幅が広く設計されているため、スマートフォンでは表示が収まりきらず、横スクロールが必要になります。
PC向けサイトには小さなボタンやリンクが多く、スマートフォンでは指でタップしづらいことがあります。
スマートフォンに最適化されていないと、画像やメニューが画面に収まらず、レイアウトが崩れる場合があります。
このように、スマホ対応されていないWebサイトはユーザーにストレスを与えます。また、離脱率が高まり、アクセス数が低下するといった影響が生じるため、スマホへの対応は必要です。
PC向けのデザインからスマホ対応するには、CSSのメディアクエリ(@media)を使用します。
今回は、スマホ画面(768px以下の幅)になったら文字サイズを変更したい場合の例を記載します。
<p>このテキストはスマホ画面で文字サイズが変更されます。</p>
/* デフォルトの文字サイズ(PC・タブレット向け) */
p {
font-size: 24px; /* デフォルトの文字サイズ */
}
/* スマホサイズ(768px以下)の場合に文字サイズを調整 */
@media screen and (max-width: 768px) {
p {
font-size: 18px; /* スマートフォン画面での文字サイズ */
}
}
まずは、[p]タグに font-size: 24px; 指定をします。これはPCやタブレットなど、画面幅が768pxを超えるデバイスに適用される文字サイズです。
※下記のメディアクエリを指定してない限りはすべててのデバイス(PC、スマートフォン、タブレット等)に同じフォントサイズが適用されます。
@media screen and (max-width: 768px)の[{}] 中に、[p]タグの font-size を18pxを指定します。これにより、画面幅が768px以下のスマートフォン画面においてのみ、[p]タグの font-size が18pxに変更されます。
※メディアクエリの書き方は、デスクトップファースト[@media screen and (max-width: 768px) 画面幅が768px以下]とモバイルファースト[@media screen and (min-width: 768px) 画面幅が768px以上]があるので、修正を行う際はできるだけ統一してください。
※デスクトップファーストとモバイルファーストの違いについては、今後当ブログで解説する予定です。
このように、メディアクエリを使えば簡単に、PC向けデザインからスマホ用に切り替えができます。どのデバイスでも使いやすく、ユーザーが快適に利用できるサイトに変更していきましょう。
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